示談書に記載すべき事項

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「示談書」とは、紛争の当事者間において、互いに譲歩して合意した解決の内容を文書として明確に記載したものです。示談書の内容は、具体的な事案や状況により異なりますが、一般的に含まれるべき主な項目は以下の通りです。

1. 示談書のタイトル

  • 「示談書」と記載することで、この文書が示談に関する合意であることを明示します。「合意書」と記載する場合もあります。

2. 当事者の情報

  • 法人名称・所在地・肩書・氏名を記載します。

3. 示談の背景・目的

  • 争いの原因や示談に至る経緯を簡潔に記載します。
  • 例えば、「交通事故による損害賠償の問題を解決するため、双方が示談を締結することに合意した」といった内容です。

4. 合意内容

示談書の中心となる部分で、当事者間で合意した具体的な内容を記載します。以下の事項が含まれることが一般的です。

  • 金銭の支払い:金額、支払い方法、支払い期限などを明記します。
    • 例:「乙は甲に対して○○円を、○年○月○日までに支払うことに合意する」
  • その他の合意事項:物品の返還やサービスの提供、その他の義務の履行について記載することもあります。
  • 履行の方法や期限:合意事項をどのように履行するか、期限はいつかを明記します。
    • 例:「○月○日までに全額を振込先口座に入金する」
  • 遅延損害金:金銭の支払いが遅れた場合の遅延損害金の額や、遅延が発生した場合の対応について記載します。
  • 口外禁止条項:どちらか一方または双方が、本件について第三者に口外しないことを約束する記載です。

5. 免責条項

  • 示談書に基づく合意が履行された場合、両者は今後その事案に関して一切の請求をしない旨を記載します。
  • 例:「本示談書に基づく金銭の支払いが行われたことをもって、甲は乙に対して今後一切の請求を行わないことに合意する」

6. 解決後の処理

  • 示談書を交わした後に、双方がどのように行動するかを記載します。たとえば、訴訟を取り下げる場合や、今後の争いを放棄する場合などです。
  • 例:「乙は本示談書を履行後、甲に対するすべての訴訟を取り下げることに同意する」

7. 確認・同意の署名

  • 示談書に記載された内容について、当事者が確認し、同意したことを示すため、署名と捺印を求めます。
  • 例:「甲、乙は本示談書の内容を理解し、同意したことを確認する」

8. 日付

  • 示談書を作成した日付を明記し、その日から効力が生じることを確認します。

9. まとめ

示談書は、単に合意を文書化するだけでなく、双方の権利や義務を明確にし、後のトラブルを回避するための重要な役割を果たします。法的効力を持ち、将来的なリスクを減らし、信頼を築くための重要な手段です。示談書を作成することによって、合意内容を確実に履行させ、両者にとって有益な解決が期待できます。また、こちら側が示談金の支払いを受ける側の場合には、相手方が示談金を支払わないリスクも考えておくべきです。確実に支払いを受けるために、公正証書で作成しましょう。

示談書の作成については、ぜひ弊所にお気軽にご相談ください。