【ペットフード安全法完全解説】ドッグフードの表示義務とは?あなたの愛犬を守る知識

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「うちの子、最近食欲がないな」「この原材料、安全かな?」そんな不安を感じたことはありませんか?実は、多くの飼い主さんが見落としがちなドッグフードの表示義務について、今回は詳しくご紹介します。

ペットフードの表示は、単なる情報提供ではなく、愛犬の健康と安全を守るための重要な手がかりなのです。このことを正しく理解することで、あなたの大切な家族の健康を守ることができます。

ドッグフードの歴史〜表示義務が生まれるまで

ドッグフードがいつ頃から存在するか、ご存知でしょうか?

実は、世界初の商業用ドッグフードは1860年代にイギリスで誕生しました。その後、日本では1960年代に広く普及し始めました。当時は、ペットフードに関する法規制はほとんどなく、表示内容も各メーカーの自主的な取り組みに任されていました。

こんな状況で何が起きたかというと…

2007年、北米でペットフードによる大規模な健康被害が発生しました。メラミンという有害物質が混入したペットフードにより、多くの犬や猫が腎不全を発症し、中には命を落とすケースも。この事件は世界中に衝撃を与え、ペットフードの安全性に対する意識を大きく変えるきっかけとなりました。

日本でも同様の懸念が高まり、ペットフードの安全性確保のための法整備が急務となりました。

日本のペットフード安全法の誕生

この背景から、2009年6月に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(通称:ペットフード安全法)が施行されました。この法律は、ペットフードの安全性確保と適正な表示を義務付けるもので、愛犬家にとって大きな安心材料となりました。

法律の制定から10年以上が経ちましたが、まだ十分に認知されていない部分も多いのが実情です。

ドッグフードの表示義務〜知っておくべき6つのポイント

1. 義務表示項目とは?

ペットフード安全法では、以下の項目の表示が義務付けられています。

  1. 名称:「ドッグフード」「犬用総合栄養食」など
  2. 賞味期限:未開封の状態で品質が保たれる期限
  3. 原材料名:使用されている原材料を多い順に記載
  4. 原産国名:最終加工国
  5. 事業者名・住所:製造・輸入・販売業者の情報

これらの表示は、パッケージの見やすい場所に、消えないように記載されていなければなりません。

2. 成分表示の読み方

成分表示には、タンパク質、脂質、粗繊維、灰分、水分などの含有量が記載されています。これらの数値は、愛犬の健康状態や年齢に合わせたフード選びに役立ちます。

例えば、高タンパク・低脂肪のフードは、肥満気味の成犬に適していますが、腎臓に問題のある犬には適さない場合があります。

3. 原材料表示のポイント

原材料は、配合量の多い順に記載されています。最初に表示されている原材料が、そのフードの主原料となります。例えば「チキン、米、小麦」となっていれば、チキンが一番多く使われています。

「野菜類(にんじん、ほうれん草)」のようにカッコ書きがある場合は、カッコ内の原材料を合わせた量が、表示順の位置に相当します。

4. 添加物の表示ルール

保存料、着色料、香料などの添加物も、原材料と同様に表示が義務付けられています。「酸化防止剤(ミックストコフェロール)」などと表示されます。

食品添加物の中には、人間用には禁止されているけれど犬用には使用されているものもあるため、注意が必要です。

5. 賞味期限と保存方法

賞味期限は「年月日」または「年月」で表示されています。開封後は、表示されている期限に関わらず、早めに使い切ることが推奨されます。

また、「直射日光を避け、涼しい場所で保存してください」などの保存方法も重要な情報です。

6. 表示義務違反に対する罰則

ペットフード安全法では、表示義務違反に対して厳しい罰則が設けられています。虚偽の表示を行った場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることがあります。

表示を正しく理解するための3つのコツ

「総合栄養食」と「一般食」の違いを知る

「総合栄養食」とは、その表示があるフードのみで栄養バランスが取れるように作られたものです。一方、「一般食」や「間食」「スナック」などは、補助的な食品であり、これだけで栄養バランスを満たすことはできません。

愛犬の主食として与えるなら、「総合栄養食」の表示があるものを選びましょう。

年齢や体格に合った表示を確認

「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「小型犬用」など、年齢や体格に合わせた表示に注目することも大切です。これらは法的義務ではありませんが、愛犬に適切なフードを選ぶ上で重要な指標となります。

「無添加」「天然」表示の真意を理解する

「無添加」や「天然」などの表示は、消費者の関心を引くために使用されることが多いですが、これらの言葉に明確な定義はありません。具体的にどの添加物が含まれていないかを確認することが重要です。

ドッグフード選びに役立つ表示の活用法

良質なドッグフードを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  1. 具体的な肉類の名称:「肉類」ではなく「チキン」「ビーフ」など
  2. 人工添加物の少なさ:保存料や着色料が少ない
  3. 原材料の透明性:原材料の産地や品質についての情報開示
  4. 栄養バランス:AAFCO(米国飼料検査官協会)基準などの記載

アレルギー持ちの愛犬への配慮

食物アレルギーを持つ愛犬には、原材料表示を特に注意深く確認することが大切です。アレルゲンとなりやすい小麦、大豆、乳製品、牛肉などの表示に注目しましょう。

「〇〇不使用」「〇〇フリー」などの表示も参考になります。

まとめ

ドッグフードの表示は、愛犬の健康と安全を守るための大切な情報源です。ペットフード安全法によって定められた表示義務項目を正しく理解し、日々のフード選びに活かしましょう。

表示を見る習慣をつけることで、あなたの愛犬に最適なフード選びができるようになります。ドッグフードの表示に関する正しい知識を持ち、愛犬の健康管理に役立てていただければ幸いです。